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資本主義と自然

討論会の最後は内山先生です。

私からは新潟水俣病のことではなく一般的な話をさせていただきます。(大熊先生より)内山さんは本当はパソコンがすごい使えるのに、いつもパワーポイントなどは使いません。

今私たちは歴史的に見ていると近代以降で壊した物をどう直していくかという時代だと思っている。200年前のマルサスが28歳で書いた人口論という書籍を、その後の研究では全て無視している。人口が増えても自然は増えない。ここに真理がある。資本主義はただ金儲けをすればいいのだから、倫理的であるわけが無く、持続性があるわけでもない。

日本という枠の中で風土論を語る人が多いが、一方三沢さんはローカルだ。それ故中央政府には不人気だった。本職は諏訪高校の地理の先生。三沢さんが考える地理とは大気と地表の接するところ。彼曰く小中学校は郷土の研究だけで社会の勉強は十分だといっている。土の中には水が流れ、大気は霧や風のながれ、それと人間の営みが重なる。それを教えるのが地理学の役割だ。自分が暮らしている場所を深く認識する。そうするとお互いを強調する。自分の足下がわからないと平和なぞわからない。三沢さんは地域産業の担い手を作りたかった。

持続可能な産業。一時の物だと、それが無くなるとだめになってしまう。風土にあった物が必要。人間が関わってきた世界の持続性は風土を考えていない物。今のグローバル金融危機を初め、資本主義は本来無責任な普遍性。対抗する人もいたが飲み込まれていった。そういうことを含めて失った物を考え直していかなければならない。危機を迎えている物を見つめ直す。我々の社会はどこへ向かうのか。市場、お金ではなく生命が結びつく話へ。地域は暖かくなっていなかった。水俣病(が発生した昭和40年代の農村)ですらそうなのであるから、他はもっと地域が崩れてしまっている。

地域を捨てて新潟市に出る人や、東京に出る人がいる。こういうことを含めて我々は考え直さなきゃいけない時代だと思う。生命は今、私の生命になってしまって自分だけで完結している。人間は固体の生命体ではなく、常に関わっている他者から半分もらっている。食事も一つの結びつき。人間同士の結びつきだって自己完結で出来ている訳じゃない。あげあい、もらいあう。我々の生命をどうやってくっつけていくのか。関係性の再構築が必要だ。

posted by: 三枝 孝裕 | 阿賀野川哲学塾 | 19:08 | comments(0) | trackbacks(0) |









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